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「酒のほそ道」というマンガをご存じですか?
私はこのマンガが大好きで、総集編を自宅に何冊も持っています。夢中になって読み返すあまり、妻の呼びかけに気づかなくて怒られることもしばしば。
今日は、私が夢中になるマンガ「酒のほそ道」について紹介したいと思います。
マンガ「酒のほそ道」とは?
「酒のほそ道」はラズウェル細木氏によるグルメマンガ。
略称は「酒ほそ」。
「週刊漫画ゴラク」で1994年から連載中です。
内容は、30代のサラリーマン主人公「岩間宗達」を軸に、様々な登場人物を交えながら、お酒に関したストーリーや、四季折々の肴(おつまみ)、酒場の雰囲気などをテーマとして描かれています。
1話につき約5~7ページで構成されていることが多いため、気楽に読めます。さらにお酒や食べ物に関する豆知識なども詰め込まれています。
ゆるい感じで日常の雰囲気そのままに読めるので、初めての方でもストーリーを気にせず気軽に読み始められるのも魅力です。
酒のほそ道、大まかなストーリーと「お約束」
「酒ほそ」では、ある程度ストーリーの「お約束」が決まっています。
酒好きの主人公「岩間宗達(いわまそうたつ)」。
彼が友達や同僚、時には一人でお酒を飲むのですが、宗達は人一倍酒にうるさく、飲むことに対する執着も強い反面、酒飲みとしての変なこだわりも強く、それらが「失敗談」としてオチになることが多いです。
失敗談だけでなく、なんとなく「切なさ」を感じる描写、「感動」や「爽快感」を感じる話も少なくはありません。
酒のほそ道、おもな登場人物について
酒のほそ道の魅力の一つに、個性豊かな登場人物たちが挙げられます。
主な登場人物を紹介します。
岩間 宗達 (いわま そうたつ)
- 本作の主人公
- 30代独身サラリーマン(連載開始時は20代)
- 酒と酒場が大好き
- グルメというよりは、なんでも食べる
- サツマイモと甘いものが苦手
- 俳句を詠むなど風流を愛する
- 飲食に対して意地汚く、周りから白い目で見られることも。
宗達はお酒に目がなく、常にお酒のことを第一に考えています。仕事中にもお酒で頭がいっぱいなため、上司に叱られることも。
飲食に関する執着心はすさまじく、「ビールを美味しく飲むため」「新米を100%楽しむため」として、厳しい制約を自身に課すなど変なストイックさもあります。
ジャンクフードやコンビニフードなども食べます(主に財政がきついとき)。
斎藤、竹股(たけのまた)
- 宗達の学生時代からの飲み仲間
- 斎藤はデザイナー
- 竹股はサラリーマン
- 三人で飲んだり旅行する話が多い
- 斎藤は少し短気、竹股は大らかな性格
三浦かすみ
- 宗達と同じ会社に勤める同僚
- 設定では「同僚以上、恋人未満」
- 潔癖症気味で、宗達とは食の好みが合わないことも
- 何度か宗達にアプローチするが、進展はない
会社の仲間たち
前田課長
- 宗達の上司。仕事に厳しい
- グルメであり鍋奉行
- 会社では厳しいが、家では立場が弱い
- よく部下を飲みにつれていくが、高い料理をたかられることもしばしば。
- 宗達に好き放題飲み食いされるので、お金がピンチになることも。
桜木、海老沢、松島、大杉、諏訪、小篠
宗達の後輩たちで、仕事よりは飲み会の描写が多く、それぞれ個性が際立っています。
- 桜木はヒトミンという美人妻の尻に敷かれている
- 海老沢は世間知らずであったが、桜木の指導により好青年となる
- 松島は女性。お嬢様風に見えるが、実は大の日本酒党。塩で酒を飲む。
- 大杉は酒が全く飲めず、一口でも倒れる。飲み会は好きなため、コーラをお供に参加している。
- 諏訪は女性。体育会系のノリで、酒に強く大食漢。「〇〇ッス」の語尾が特徴。
- 小篠は一番後に入ってきた新入社員。
おじさん、おばさん
宗達の叔父、叔母と思われます。近所に住んでいるようで、頻繁に登場します。
おじさん
- 昔からの江戸っ子気質
- 気性が荒く、食べず嫌いが多い
- 宗達の料理で食べず嫌いを克服する描写が多い
おばさん
- あまり酒を飲まない
- おじさんと宗達が家で好き勝手に飲むので振り回される
- その割に自分もカラオケが趣味でよくいなくなる
- 美味しいものを食べると「あらやだ!」と大声になる
- 甘いものが好きで、おじさんと宗達とは好みが合わない
麗ちゃん(淡口 麗子)
会社の取引先、淡口さんの娘。宗達と食の好みが似ているため、よく飲みに出かけます。
宗達とかすみちゃんの仲を知っているため、一歩引いたようなスタンスですが、たまに宗達といい感じになる描写もあります。
かすみちゃんは麗ちゃんのことを知らないため、微妙な三角関係といったところでしょうか。
飲み屋の常連たち
上記のメンバー以外でも、個性豊かな固定メンバーが登場します。
誰がどういう仕事をして、宗達とどういった関係なのかはわかりませんが、居酒屋、バー、いたるところでいつものメンバーが出てきて、飽きることがありません。
「酒ほそ」は意識低い?下品?
酒のほそ道に対する評価の中に
「意識低い」、「品がない」、「底辺」
といった厳しい声があるのも事実です。
その要因として
- 宗達の食に対する意地汚さ
- グルメマンガなのにジャンクフード多数登場
- コンビニフードを自己流アレンジ
- 酒の失敗談が多い
といったことが考えられます。
ある時には、「金がないけど寿司を食べたい」と言い出し、斎藤と二人で入店した寿司屋で
「ちらし寿司を二人で食べ、最後に器にガリを入れてお茶漬けにして食べる」
という、かなりドン引きな技を繰り出す回があります。
さすがにその回では、最終コマで周りの客と店主が嫌な顔をして終わるのですが
なにもこういった話だけではありません。たまに極端な話もあるのは事実ですが。
しかしながら、私も酒好きの一人として思いますが
毎回、高いお酒を用意して、キレイな器に盛りつけられたツマミで晩酌するのが幸せなのでしょうか?
ハンバーガー片手にビールを飲んだり
発泡酒を飲みながら、コンビニの焼き鳥に卵の黄身を付けて食べたり
幕の内弁当をチビチビつまみながらワンカップの日本酒を飲んだり
それはそれで幸せだと思うのですが、いかがでしょう。
「酒のほそ道」の魅力まとめ
今日は、マンガ「酒のほそ道」に関する紹介をお伝えしました。
このマンガの魅力としてはやはり
- どこからでも読み始められる
- ページ数が少なく、気軽に読める
- 個性豊かな登場人物
- お酒に関する豆知識が得られる
- 自宅で作れるおつまみメニューがある
などが挙げられると思います。
その中でも、「自宅でマネできるメニュー」は、マンガ内の数コマで完結し、なおかつ美味しいものが多いので、我が家でもレパートリーに入っていたりします。
それでは今日のまとめです
- 「酒のほそ道」はラズウェル細木氏によるグルメマンガ
- 1994年から連載中で、コンビニで総集編をよく見かける
- 1話当たり10ページ足らずで、気軽に読める
- 登場人物は個性豊かで非常に多い
- 人物の相関が分からなくても問題なし
- 意識低い系マンガと揶揄されることも
- 飲み方のスタイルは人それぞれだから勉強になる
- おつまみやお酒のレシピも覚えられる
ぜひ一度手に取って読んでみてください。