
こんにちは。かつてのヘッポコミニ四レーサー、AJIです。
今日は、タイトルにもあります通り、
ミニ四駆
の魅力に迫ってみたいと思います。
何を隠そう私も少年時代、近所の友達と自慢のミニ四駆を持ち寄ってはレースに熱中していました。それから20余年の月日を経て、私も大人になりました。ミニ四駆のことなど記憶の片隅にもないほど大人になりました。
そんな折、ふとしたことでミニ四駆ブームが再燃の兆しを見せているということを小耳に挟みました。その時私の心の中で、忘れかけていたかつてのミニ四レーサーとしての熱もまた再燃してきたわけです。
というわけで、4歳の長男もきっとミニ四駆には興味を示すだろうということで、とりあえずやってみようの精神でやってみましたよ、ミニ四駆。
先に今回は「ミニ四駆って…どうなの?」な人向けの解説記事となっております。
それでは、どうぞ。
そもそもミニ四駆って?
ミニ四駆は、モーター付き四輪プラモデルです。手のひらサイズの車のおもちゃと言えばわかりやすいかもしれません。
単三電池2本を使用し、小型のモーターを原動力として走行させます。カスタムパーツも多数ラインナップされており、見た目だけでなく、走行性能にもつながるそのカスタマイズ性は非常に奥が深いです。
ミニ四駆には、自分で方向を変える機構が備わっていないため、基本的にまっすぐ進むことしかできません。ですので、ミニ四駆には専用のコースがあり、そのコースを走らせることでスピードやタイムを競います。車体には、ボディー、モーター、電池のほか、コーナーを曲がるためのローラー、車体強度を上げるためのパーツ、走行安定性を増すためのパーツ、さらにはドレスアップのためのパーツなどが装着できます。その組み合わせは無限といってもいいほどで、コースに合わせたセッティングをしたり、見た目をよくして飾ったりと、様々な楽しみ方ができます。
私がミニ四駆にどっぷりハマっていた時期は、俗に「第二次ミニ四駆ブーム」と呼ばれるものでした。コロコロコミックという、少年たちの愛読書で連載されていた漫画「爆走兄弟レッツ&ゴー!」の後押しも相まって、ミニ四駆は一大ムーブメントとなります。ジャパンカップと呼ばれるミニ四駆の全国大会があっただけでなく、地方のお祭りや大型スーパーなどでも、盛んにミニ四駆の大会や草レースが開催されていました。
その後、少年たちも青年になり、テレビゲームの高性能化や他の玩具の台頭などもあり、ミニ四駆ブームは沈静化することとなります。
どう違うの?今と昔のミニ四駆。
私がミニ四駆で遊んでいた頃と現在のミニ四駆との違いをざっくりと並べてみたいと思います。
- シャーシ(車体本体部分)の規格のバリエーションが増えている
- 当時にはなかった種類のカスタムパーツ
- 第一世代から現在に至るまでの様々な車種が勢ぞろい
- サーキットの難易度が上昇
- 良いところはそのまま
ミニ四駆は、ボディーの下に本体部分があり、そこにモーターや電池、ギヤなどが格納されています。その部分をシャーシと言います。私が小さい頃は、シャーシは大きく分けて2,3種類しかありませんでした。そのシャーシの種類が増えました。具体的に言うと、まずはモーターの位置です。車体後方にあるオーソドックスなもの、前方にあるもののほか、シャーシの真ん中にモーターが位置するシャーシも登場しました。それにより、モーターから出るギヤが1つから2つに増え、よりパワフルな走行が可能になりました。また、車体の安定性も増していると思われます。
さらに、昔では考えられなかった機構のパーツも登場しました。詳しくは別記事で書きますが、マシンが段差を超えたときに跳躍するのを防ぐためのマスダンパーと呼ばれるパーツ、上り坂頂上でのジャンプを防ぐブレーキパーツなど、パワフルになったマシンを制御するためのパーツが新しく登場しました。
私の幼少期に流行ったマシンは俗に「フルカウルミニ四駆」と呼ばれ、流線形なモデルが多くラインナップされていました。そのため、スピードを出すために必要な大型ホイールとの親和性が低く、装着させるためには第一世代と呼ばれる旧型のボディーを使うか、フルカウルボディーを削ったり切ったりする必要がありました。旧型のボディーは何となく使いづらく、さらに在庫もあまりなかったため、少々不便でした。それが見事に解決され、往年の名マシンたちが現代風にリメイクされて再登場しています。私も自分が大好きだったマシンを見つけた時には、なかなかに感慨深いものがありました。
ミニ四駆は自分から曲がることができないため、コーナリングに関してのセッティングが非常に重要です。非力なマシンであればそんなに問題はありませんが、パワフルなマシンになるほど、コースアウトの危険と隣り合わせです。さらに最近のサーキットは起伏に富むものが多く、スピードを出しすぎると頂上でジャンプしてしまったり、着地できずにバウンドしてほかのレーンに入ってしまったりということが起こります。コースアウトをせず、なおかつスピードを落としすぎない、そんなせめぎあいの中でマシンをセッティングするわけですが、その戦略性や、コースに合わせたセッティングの奥深さは増していると思いました。
しかし、私が最近のミニ四駆を見て感じたことは
昔より奥深くて面白そうじゃん。
でした。
大人になってミニ四駆って正直どうなの?~現場の声~
サーキットでものすごいスピードでマシンを走らせている親子に話を聞いてみました。
すると、やはり私の予想通り、パパさんは昔ミニ四駆にハマっていた世代でした。息子さんとの共通の遊びとしてミニ四駆に再度ハマり、週末は子供と二人でこのサーキット(家電屋さん)に来るのだそう。パパさん曰く、「子供の頃に買えなかったパーツが今では買えるのが嬉しい」のだそう。なんとなくわかります、その気持ち。
小さい頃、少しのお小遣いを握りしめてパーツを買うんですよね。予算と相談して、選びに選んで買うんだけど、そのパーツが本当に自分のマシンに必要なのかは、装着して走らせてみないとわからない。さらに、パーツは消耗品。劣化で壊れることもあれば、一度のクラッシュでおシャカになることも茶飯事。買ったばかりのパーツが壊れると、本当に泣きたくなりました。
ミニ四駆って、大人になった今見ると、とてもリーズナブルな値段なんですよね。マシン本体は1,000円しない値段ですし、高いパーツ(ベアリング入りのローラーとか)だって600円くらい。マシンの心臓部のモーターですら400円程度。3,000円~5,000円の予算でかなり遊べちゃうんです。昔はお店に並んだパーツを、「いつかごっそり買うんだ~」と思いながら眺めたものです。その時の気持ちを満たしてくれるというのも、大人になってミニ四駆にハマる理由の一つかもしれませんね。(かといって自分の子どもの前で大人買いしようとは思いませんが…)
小学校低学年だという息子さんは、「レースで勝つのが楽しい」とのこと。単純に一つの玩具として完成されているだけでなく、自分がカスタマイズしたマシンを走らせるというある意味「ゲームよりもゲームらしい」ところが魅力なようですね。親子で一緒にミニ四駆をセッティングしている様子を見ると、二人とも本当に真剣そのもので、「親父と息子」はミニ四駆を通じて時代を超えるのだなぁ、と感じました。
ミニ四駆って、お金かかる?
ミニ四駆本体はセットで売っていて、だいたいが「単三電池別売り」「工具別売り」と書かれています。つまり
「電池とドライバー1本あればもう走らせられる」
ようになっています。その本体はだいたい1,000円しない程度。
ものによっては、高性能モーター付属、すぐに使えるセッティングキット付属、簡単な工具付属、なんてものもあったりします。スターターキットと呼ばれる商品もラインナップされており、2,000円程度しますが、組み立てたらもうサーキットで十分走れるほどのマシンが完成します。
別売りのパーツについても、1,000円を超える高額なパーツはほとんどなく、数百円のパーツを組み合わせてマシンをカスタムしていきます。部品はほとんどがプラスチック製(アルミ製やFRP製なんかもあります)で消耗品なのは否めませんが、それでもお子さんのお小遣い程度でも十分に楽しめるようになっていると思います。
まとめ
- ミニ四駆ブームは再燃の兆しを見せている
- ミニ四駆の取り扱いがある大型店舗ではサーキットも設置している
- 流行が終わったように見えて、実は確実に進化していた
- 昔よりも戦略性や拡張性が増し、大人も子供も楽しめる仕様に
- 大人は子供時代に戻れる。あの頃の気持ちを思い出そう
- 現代っ子もハマる、時代が変わっても変わらぬ面白さ
- お金はそんなにかからない、安心して始められる
いかがでしたでしょうか。
ミニ四駆。私も息子とやってみたくなりました。あの日、確かに私はミニ四レーサーでした。懐かしい気持ちと新鮮な気持ち。息子にも「こんなに楽しい遊びがあるんだよ」と教えたくなりました。
次の記事では実際にミニ四駆を買って作ってみるよ!お楽しみに!
見てくれてありがとうございました!