皆さんご存じスケートボード(スケボー)。
説明するまでもないと思いますが、板に4つの車輪がついた横乗り系の乗り物です。
乗り物とはいえ、スポーツとしての確固たる地位も築かれており、オリンピックの正式種目としても採用されています。
私は今から20数年前、近所の知り合いからもらったスケボーで遊んだことがありますが、まったく上達せず、すぐに飽きてしまいました。
そんな私が、子供(7歳の娘、5歳の息子)とともに改めてスケボーを始めることにしました。ほぼ完全初心者の私(30代中盤)と、スケボーに触れたこともない子供たちは、果たしてスケボーにのることができるようになるのでしょうか。
今日の記事では
- 30代からスケボーを始めようと思った理由
- 子供でもスケボーは楽しめるのか
- 初心者が自分と子供にスケボーを選んだ話
- スケボーの楽しさと注意点
- 親子スケボーはおススメできるのか
この辺について、実体験を交えてご紹介したいと思います。
なぜ30代になってスケボーを始めたのか(単純)
私の家では、子供に小さい頃から身体的にバランス感覚を養ってほしいという考えのもと、「ストライダー」や「リップスティック(ブレイブボード)」、「一輪車」といったバランス感覚を必要とする遊びを多く試してきました。
その中でも、「ブレイブボード」は大成功で、まさか子供たちがこんなに上達するとは思わないほどに我が家の乗り物遊びとして定着しました。
横乗り系の乗り物が苦手だった私も、子供と一緒に遊ぶうちに、人並み以上に乗れるようになりました。
そこで目を付けたのが今回の「スケボー」です。
スケボーの難しさは若かりし頃の経験からわかっていますが、スケボーはブレイブボードよりも体幹やバランス感覚を鍛えるにはもってこいだと考えたわけです。
さらに、ブレイブボードを自由自在に乗りこなす子供たちは、横乗り系の乗り物に対する抵抗心もそれほどありません。
そこで私は
「ブレイブボード」からの発展形としての「スケボー」をやってみようと思ったわけです。
子供でもスケボーに乗ることはできる?
スケボーは、何歳くらいから乗ることができるのでしょうか?
その問いには、もう一つの問いが付いて回ります。
何をもって、「スケボーに乗れる」と言えるのか?
という問いです。
スケボーの上に立ち、緩やかな斜面を下ることを「乗れる」というのか、オーリーやキックフリップなどのトリック(技)をバシバシ決めてこそ「乗れる」というのか。それは人それぞれに違います。
小さい子供でも、スケボー用のパークやランプといった施設でとても上手に滑っている子もいます。
そう考えたとき、私の中では一つの答えが出ました。
「スケボーのゴールは自分次第」ということです。
さらに、そのゴールが「終わり」ではなく、あくまでも一つの「目標」として設定できることで、達成感を味わいながらも常に楽しんでいける、いわば「エンドコンテンツ」のようなものなのではないかと考えています。
結果、「子供でもスケボーに乗れるか?」という問いに対しての答えは
「その子がスケボーを楽しんでいるなら、もう乗れている」という漠然とした答えになってしまうのではないかと考えます。
「ジャンプできないから乗れてない!」「スケボーで移動できないようではヘタクソ!」と考えるのは早計で、楽しいと思えることを続けているうちに上達していけるのがスケボーの醍醐味だと言えます。
スケボー完全初心者が、スケボー買ってみた話
「スケートボード・初心者・選び方」などで検索&リサーチを重ねた結果、自分や子供にはどんなスケボーが向いているのかがわかってきました。
さらに、そうして調べているうちに、自然とスケボーに関する知識も得られ、自分と子供用のデッキ(スケボーのこと)を選び終えるころには、ある程度スケボーに関する知識が身についていました。
購入したスケボーは、自分用と娘用。両者ともに「コンプリートデッキ」と呼ばれる完成品です。
詳細は別記事にて紹介するので省きますが、初心者の場合、最初から出来上がったスケボーを買うのがコスパが良いです。
自分に合ったパーツや調整なんてわかりませんし、別々に買うと高くつきます。さらに自分でパーツを選ぶ知識も経験もないわけですので、「初心者はコンプリートデッキ一択」で間違いないです。
「安物のスケボー」は巷に溢れています。値段でいうと、5,000円以下、といったところでしょうか。安物のスケボーは何がダメなのか?というのは、いずれ詳しく記事にしたいと考えています。
簡単に言うと
- ウィール(タイヤ)がちゃんと回らず、進まない。つまり危ない。
- デッキの板自体がもろく、割れやすい。
- 重い。重くて飛べない、回らない。
- トラックというパーツが粗悪で、曲がれない。
簡単に列挙しただけでも、かなり致命的なデメリットだらけです。
「高いものを買え!」と言っているわけではなく、ちゃんとした品質のものを選ぶことによって、上達のスピードも上がり、危険度も下がるということを認識していただきたいです。
私が自分用に今回選んだスケボーは、「HEAVEN」というメーカーのコンプリートデッキで、少し傷が付いているので安売りされており13,000円程でした。
15,000円くらいからのデッキ(しっかりとしたメーカーものがおすすめ)であれば、ハズレは少ないでしょう。私が今回購入したスケボーも、今になって思えば少し重いのが気になるくらいで、全体的には初心者には十分な構成です。
娘に購入したスケボーは、娘が使っている「ブレイブボード」を販売しているメーカー「ラングスジャパン」から発売されているスケボーです。
価格は5,000円程とかなり抑えられていますが、いろいろと調べてみても「初めてのスケボー」にはちょうどいいということで購入しました。
ラングスジャパンのスケボーは、造りもしっかりしていて、軽くて丈夫、カラーリングもおしゃれで非常にいいと思います。(トラックが硬めで、調整しても曲がりづらい感じはありました。)
※結局1か月乗った後に、別のスケボーを買うことになりました。ラングスジャパンのスケボーが良くないわけではなく、弟に譲ったためです(別記事にて紹介します)。
初心者が知っておきたい、スケボーの魅力と注意点
スケボーは、やればやるほど楽しくなります。
実際、購入してから1カ月間毎日のように乗っている私も、「明日はこれに挑戦しよう」「今日はこれができた」の繰り返しで、どんどん楽しさが増しています。
それと同時に知っておいていただきたいのが
「スケボーは100%転ぶスポーツ」だということです。
転倒するということは、少なからず体にダメージがあります。派手に転んだ時には、ヒジやヒザを擦りむいたり、時には打撲になることもあります。
スケボーをやる上では「上手な転び方」というものがあり、それによりダメージを軽減することは可能ですが、それでもケガはつきものですし、時には捻挫や骨折といったことも考えられます。
準備体操をしっかりする、プロテクターを付ける、受け身を練習するなど、ケガに対する予防策はしっかりと準備しておきましょう。
それでもスケボーがが魅力的なのは
「自分(仲間)の上達が目に見える」ことにあると思います。
先ほど言った「転ぶ」ということ。
スケボーで転ぶのは当たり前であり、恥ずかしいことではありません。
私も最初は、失敗するのが恥ずかしくてチマチマ滑っていましたが、思いきり挑戦して転んだほうが、なんだかスカッとします。転ぶ回数が増えると受け身もうまくなりますしね。
そして挑戦を重ねた結果、今までできなかったトリック(技)が成功した時には、最高の気分です。
それは子供と一緒にスケボーをしているときも、友達と滑っているときも同じです。できなかったトリックに挑戦して、何度も転んで、メイク(成功)したときの喜びは、スケボーをやっている人にしかわからない快感です。
実際に、うちの7歳の娘も、「できない、怖い」と泣いてばかりだったのが、今では転ぶことを恐れず挑戦し、日々できることが増えています。
【まとめ】初心者親子のスケボー、実際どうなのか
ほぼほぼ初心者の私と、完全初心者の子ども達によるスケボーチャレンジも、この記事の執筆時点で1か月半ほどが経ちました。
2020年のコロナウイルスによる外出自粛や、夏休みの空き時間を利用して、ほとんど毎日のように2時間ほどはスケボーしています。
始めはスケボーの上に立つだけでプルプル震えていた私たちも、今ではその辺の空き地や遊歩道をスケボーで移動し、「今日はこのトリックに挑戦する!」「あのトリックができないから、そのための動きを復習する!」という具合で
メチャメチャ楽しんでます。
気温30℃ほどの炎天下の中、熱中症にも気を付けながら毎日汗だくになりながら親子3人(+妻)でスケボー。自分はyoutubeでスケボーの知識を仕入れる、子供たちは疲れて爆睡。親としては、遊びながらも体を動かして、日々成長していく子供たちを見るのがとても幸せです。
実際、私はスケボーが上手いわけではありませんし(低-いジャンプができるくらい)、子供に的確なアドバイスができるわけでもありません。それでも、子供と一緒に毎日新しい発見や成長があるスケボーは、とても魅力的な遊び(スポーツ)だと感じます。