自宅で簡単に楽しめる「遊び」はないものか…
気軽にできて奥が深い、そんな「遊び」はないものか…
そんなあなたにおススメの遊びが
「けん玉」です。
ある日、いつものように趣味探しをしている私に、小学校1年生の娘が
「けん玉やりたい!」
と言い出しました。どうやら、学童保育でけん玉に出会ったようです。
さっそくリサーチを開始しました。
おもちゃのようなけん玉でよいのか、それとも造りのしっかりとしたものを買ったほうが良いのか…。
けん玉について調べ、実際に購入して、娘とともにある程度遊んでみました。
そこで発見した、奥深いけん玉の魅力をお伝えしようと思います。
この記事を読んでほしい人
- 手軽に始められる趣味を探している
- 子どもと一緒に楽しめる遊びを探している
- 室内でも遊べるおもちゃを探している
「けん玉」。誰しも一度は体験したことのある遊び
しっかりしたけん玉って、いくらくらいするのかしら。
誰しもが一度は見たこと、遊んだことがあるであろう
「けん玉」。
私の認識では「こどものおもちゃ」「昔ながらの単純な玩具」といった感覚でした。
我が家にもけん玉は一応ありましたが
- プラスチック製で小さい
- 紐がすぐにヨレて、絡まる
- 軽すぎてコントロールがしづらい
このような問題点がありました。
おうちのけん玉は使いづらくて楽しくない(涙)
けん玉って、ものによってそんなに違うの?と疑問に思った私は、けん玉を調査することにしました。
すると、ただの単純なおもちゃ、だけではないけん玉の魅力が見えてきました。
けん玉にも「本物」がある!?
「けん玉」の一般的な形状は、皆さんご存じかと思います。
けん玉は、大きく分類すると
- 認定けん玉
- それ以外のけん玉
に分けることができます。では、認定けん玉とそれ以外のけん玉は何が違うのでしょうか。
認定けん玉 | 日本けん玉協会「公認のけん玉」。規格が決まっている |
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それ以外のけん玉 | 上記に当てはまらない「玩具」として売られるけん玉 |
認定けん玉は、日本けん玉協会が公認した検査済みのけん玉で、規格が決まっています。
規格が決まっているだけでなく、認定けん玉には、けん玉文化を発展させるために考えられた様々な工夫が施されています。
- 玉に空いた「穴」の改良(刺しやすく大きい)
- 強度の向上(滑り止めや、形状に丸みを持たせる)
- 既成概念を取り払い、「時代のニーズ」に応える
従来けん玉において、「灯台」というトリック(技)ができたら名人とされてきました。
そんな中、「灯台」をはるかにしのぐ高難易度の技やアクロバティックな技が登場してきました。
そこで「けん玉協会」は、既成概念を取り払い、
「さまざまな人が楽しめるけん玉文化」に歩み寄りました。
この記事での「本物」の定義は、「競技用として認定されているけん玉」。
後述する「けん玉検定」を受ける時は、自分の好きなけん玉で受けることができます。
実際にけん玉を買ってみた。価格やデザインは?
最近のけん玉のデザインは素晴らしく、カッコいいものから可愛いものまで様々です。
お部屋に飾ってインテリアとしても素敵だと思います。
すごく可愛い。
インターネットで「けん玉 認定品」と検索すると、たくさんのけん玉がヒットします。規格はほぼ一緒であったので、あとは玉のデザインだけ娘に選ばせました。
気になる価格ですが
認定品のけん玉は、1,000円程のものから、3,000円程のものが大半でした。
今回私が購入した、上記の画像のものは
約2,100円+送料
でした。持ち手の柄の部分に丸いシールが見えると思いますが、こちらが認定品のシールとなっています。
購入したけん玉は「yumu」というメーカーのものですが、認定品のけん玉では「大空」というブランドが有名です。
さっそく夢中になって遊び始める娘。
娘にとっては、今までのけん玉よりも大きく重くなったはずなのに、どういうわけかやりやすかったようです。
学童保育で触っているけん玉と同じような大きさだったからでしょうか。今までよりも簡単に皿の上に玉を乗せています。
娘に買ったはずなのに私が夢中になりすぎて妻に怒られました。皿の上に玉を乗せられるようになると、ほかの技にも挑戦したくなってきます。娘はできるのでしょうか。
夢中になるあまり、「もう1回やりたい!」と無限に遊べてしまいます。取り合いになることもしばしば。
そんな時はもう1本購入するのがおすすめです。インテリアとしても◎。
小学校低学年の娘がけん玉に挑戦!
自分が気に入ったデザインのけん玉が手に入り、ご満悦の娘。
毎日練習していますが、なかなか上達しません。その理由を考えてみました。
まず最初に練習したのは、大皿と呼ばれる一番大きな皿に玉を乗せることでした。これはすぐにできるようになりました。
次に、中皿と呼ばれる、持ち手の柄の裏側にある皿に乗せる練習をしましたが、こちらもすぐにできました。
苦戦したのはその次から、「もしかめ」と呼ばれる技からです。
「もしかめ」とは
大皿と中皿に交互に乗せ続ける技。「もしもしカメよ~♬」のリズムに合わせて、何回できるか競ったりもします。
娘はこの技がなかなかできませんでした。その理由はすぐにわかりました。
娘の持ち方を見てみます。
おわかりでしょうか。手が小さく、大人と同じように持つことができません。
安定せず、皿も傾いているため、玉が上手く乗ってくれません。
小学校1年の娘に「普通のけん玉」は大きすぎたようです。
手の小さい子供向けのけん玉はないの?
けん玉には「認定品」という概念がありますが、現在その枠組みはかなり緩和されてきており、自分に合ったけん玉でけん玉検定に挑戦することができます。
「けん玉 子供用」などで検索すると、子供用けん玉もいろいろとあることがわかりました。全体的に小さめに作られており、重量も軽いものがラインナップされています。
「けん」の部分も短く、手の小さい子供でも取り回しがしやすく作られています。今回私が娘に購入したものは大人用のものでしたので、少し重かったのかと思われます。
子供用けん玉は、主に6歳くらいまでを対象に設計されており、軽くて玉を皿に乗せやすい反面、コントロールが難しくけんに刺しづらい、といった面もあるようです。
体の小さいお子さんへの最初の一本には、子供用(ジュニアサイズ)の購入をおすすめします。
上達したら挑戦したい「級・段の認定」
自分のけん玉の腕前を確かめたい!そんな方に受けてもらいたいのが
「けん玉検定」です。
「GLOKEN」という団体が開催している検定で、自分のけん玉の腕前を評価してもらえる検定です。詳しくはGLOKENのホームページに載っております。ぜひ見てみてください。
簡単に内容を説明すると、
- 各地で開かれる「検定会」に参加
- 3級からスタート
- 各レベルの決められた技を、5回中1回決めたらクリア!
- 受験は1日1回まで!ただし、合格した場合は連続で上級に挑戦可能
- 飛び級は不可
- 「けん玉」の形をしていれば、どんなけん玉でも受験可能
となっています。自分の腕前を試したい方はぜひ挑戦してみてください。
こんなに進化してる!すごいぞけん玉!
「けん玉の技」と言われて、なにが思い浮かぶでしょうか。
全部の皿に乗せる?けんに刺す?いろいろ思い浮かびますよね。けん玉の技は、実は私たちが思うよりものすごくたくさんの種類があり、それは今なお進化して編み出されているのです。
2000年に日本けん玉協会創立25周年を記念して「けん玉の技100選」というものも制定されています。100種類もあるなんて驚きです。
けん玉は、今や遊びの枠を超え、パフォーマンスの域にまで達しています。
ヒップホップの音楽に乗せてアメリカの若者がけん玉パフォーマンスをして動画を投稿したことから、世界中にけん玉が「KENDAMA」として知られるようになりました。
テレビなどでもけん玉を用いたパフォーマーが様々な技(トリック)をしているのを見たことがある人もいるのではないでしょうか。
「けん玉」「トリック」などで調べると、私たちの想像をはるかに超えるようなけん玉の技を見ることができます。
皿に乗せるだけでなく、皿とけんの間に玉を乗せたり、振り上げた玉にけんを刺したり、見ていて気持ちよくなるような技のオンパレードです。
大人になってけん玉をやってみて感じたこと
すごく楽しいです。
けん玉をやっている間は「無」になっています。トライ&エラーの繰り返しですが、深く考えずに、「今はここがダメだ!」「次はこうしよう!」と思うより先にまたトライ&エラー。
失敗してもすぐにまたチャレンジできる。それを繰り返しているうちにコツをつかんできて、成功する確率が上がっていく。
気が付くと、何も考えずにけん玉に夢中になっている自分がいました。
夢中になっているうちに失敗が減って、できるようになって、でもまだまだできない技はたくさんあって、次のレベルにステップアップしていくのがとても快感です。
単純なようで奥の深いところが、けん玉の魅力なのではないでしょうか。大人になってから、こんなに夢中になって何か一つのことに向き合ったことって、あまりなかったような気がします。
娘は娘なりに、「もしかめ」や、次のステップの技に挑戦しています。私も私で、娘と「もしかめ」の回数勝負をしたり、新しく覚えた技を見せたりして楽しんでいます。
娘には子供用のけん玉を別に買ってもいいのではないかとも考えています。
次なる目標は、娘と一緒にけん玉検定を受けることです。
まとめ
- けん玉には「認定品」がある
- 認定品の規制も緩和され、様々な色や大きさのけん玉がある
- けん玉の価格は認定品で1,000円~3,000円程度。コラボ品もある。
- 手の小さな子供に、大人用のけん玉は少し扱いづらい
- 子供用サイズのけん玉もラインナップされている
- 各地でけん玉検定が開催されている、ぜひ腕試ししよう
- けん玉の技は進化し、パフォーマンスの域に達している
- 大人も時間を忘れて夢中になれる
- 大人も子供も、自分のペースで楽しめる。成長も実感できる
今回は娘に影響されて興味を持った「けん玉」について書いてみました。単純がゆえに奥が深い、そんなけん玉の魅力にハマってしまいそうです。
価格も手ごろなものからラインナップされていますので、ぜひ皆さんもけん玉を手に取って遊んでみてはいかがでしょうか。