30代ミニ四レーサー、AJIがお届けしております「大人のミニ四駆シリーズ」。
このブログで過去2回に渡ってお届けしております
大人になってもハマれるミニ四駆シリーズの第3回
をお送りしたいと思います。
前回までの記事はコチラ↓↓↓
前回の記事で、実際にミニ四駆を作るところまではいったのですが、なにせミニ四駆は「走らせてナンボ」であります。ですので、今回は実際にミニ四駆をコースで走らせてみての感想をお伝えしようと思います。
また、ミニ四駆がこの世に生まれてから、世紀をまたぎ、年号をまたぎ、ミニ四駆だけでなくコースも同様に進化しています。最近のミニ四駆のコースについても詳しくお伝えできればいいと考えています。
それでは、どうぞ。
ミニ四駆にサーキット(コース)は必須?
そもそもミニ四駆はサーキットがないと走れないのか
ミニ四駆は、サーキット(コース)がないと走らせられません。
と言わせていただきます。
完成したミニ四駆に、電池を入れ、スイッチを入れ、地面に置いたならばミニ四駆は走り出します。もちろんそのようにできています。しかし、
私はその愚行によって何台のミニ四駆を怪我させ、時には大破させたことか。
前回の記事でも申しました通り、ミニ四駆は自分で曲がる機構を備えていません。常に直進しかしません。ミニ四駆漫画「レッツ&ゴー!!」のように、「かっとべ」と指示すれば加速し、「いくんだ」と励ませば鬼のように曲がる機能など、もちろん備えていません。
そのマンガの精神論に感化されていた当時の子どもたちは、廊下や公道上でミニ四駆を走らせ、数多のミニ四駆が犠牲となりました。時には廊下の角に直撃し、運が悪ければリアルの自動車に轢かれ…。私は、水のない道路脇の側溝を走らせ、そのミニ四駆が二度と帰ってこなかった、という経験をしたことすらあります。ですので私は、
ミニ四駆は絶対に専用のサーキットで走らせることを薦めています。
サーキットで走らせるには?
ミニ四駆は専用のサーキットで走らせるべきだ、と先ほど申しました。しかし、実際にミニ四駆のサーキットで走らせるにはどうしたらよいのでしょうか。選択肢は2つです。
- サーキットのある場所に実際に行く
- 自分のサーキットを持つ(購入する)
なかなかにハードルが高いように私は感じました。
サーキットのある場所とは?
現在、サーキットで走らせる場所には、ミニ四駆を扱っている大型のおもちゃ屋さんや、大型の家電量販店などが挙げられます。また、私のような少年時代にミニ四駆にハマっていた世代が個人でサーキットを所有していたり、個人所有の店舗にサーキットを持っていることもあります。中には「ミニ四駆バー」なるものも存在し、お酒を飲みながらミニ四駆を走らせることができるお店も存在します。
一時姿を消したミニ四駆サーキットが、当時ほどの数と規模ではないといえ復活していることが、私にとってはうれしかったです。
自宅にミニ四駆サーキットを作ってみよう
実家で発見、ミニ四駆サーキット。
かつて、私が小学生時分に遊んでいたミニ四駆サーキットを実家で発見しました。箱は見ての通りボロボロ、落書きだらけです。実際に使えるかもわかりませんが、ひとまず開けてみることにしました。
実際にサーキットを組み立ててみた。
このサーキット、ミニ四駆(プラモデル)メーカーのTAMIYA純正のものです。このモデルは14個あるセクションをつなげ、つなぎ目にはプラスチックの部品をはめ込んで固定します。我が家のサーキットは、固定する部品を何個か紛失したのか少なく、ちょっとガタガタでした。それでもなんとか形になりました。
大きさは画像にある通り畳約2枚分ではみ出るくらい。結構大きいです。実家は田舎なので座敷が広く、そこで広げさせてもらいました。
自宅のサーキットで走らせてみよう
いざ実践。そして衝撃の結末。
今回走らせたのは、「エアロアバンテ」とイロモノの「オオカミGT」の2台。オオカミGTが現行を代表する形とはいえ、恐ろしいまでの速度とパワーを見せつけたのでした。薄暗い室内とはいえ、私の一眼レフの設定をマックスにしても捉えることはかないませんでした。むしろ肉眼で追うのも必死になるほどのスピードでした。
このサーキット、途中のセクションで、コースの「内側・外側」が入れ替わるようにできています。立体交差ではないので、いずれマシン同士がぶつかってしまうという少々残念な仕様です。その交錯ポイントで、なんとエアロアバンテは、オオカミGTと接触した際、コース外に吹き飛ばされてしまいました。恐るべしオオカミGT…。
エアロアバンテとオオカミGTのスペックについてはコチラ↓↓↓
実際に走らせると息子は大喜び。ものすごいスピードでサーキットを走るミニ四駆に、夢中になっていつまでも見ていました。
自宅でミニ四駆を走らせて感じたことと、電池問題
息子は初めて実際に走るミニ四駆を見たので大興奮でしたが、大人になった私が感じたのは
コレじゃない感でした。
ひたすら円を描きながらものすごいスピードで駆けるオオカミGT。すぐにオオカミGTに追いつかれ弾き飛ばされるエアロアバンテ。これを眺めているだけでは楽しくありません。
そして、10数分走らせると、オオカミGTが突然やる気を無くしました。
そう、電池切れです。
これは私の推察で、まだ実際に検証はしておりませんが、オオカミGTは、その圧倒的なパワーと引き換えに、恐ろしいほどの燃費の悪さを持っているように感じました。事実、もう1台のエアロアバンテはまだそこそこ元気に走っています。
ミニ四駆の動力の源は2本のアルカリ乾電池です。消耗が激しいため、当時の私は充電式の物を買ってもらい、使用していました。今回ミニ四駆を走らせるにあたり、100円ショップで単三のアルカリ乾電池をたくさん購入してきましたが、あっという間にパワー不足に陥り、オオカミGTはおとなしくなるのでした。
ミニ四駆にはTAMIYA純正の「パワーチャンプゴールド」なる優れたアルカリ乾電池があるのですが、消耗品ということもあり、昔からおいそれと買えるものではありませんでした。大会に出る本番だけのために買うもの、という認識でした(大会はだいたい充電池使用不可)。
結論:ミニ四駆やるなら充電池買ったほうがコスパ良い。
自宅でミニ四駆を遊んで感じた「物足りなさ」
ミニ四駆の楽しさの1つとして、「速さを競う」というものがあります。大体のミニ四レーサーは速さを求めて戦っています。その中で、速さを求めるあまり、コースから飛び出てしまうため、マシンをセッティングし、改造し、ギリギリをせめぎあいながらマシンを組み立てていくわけです。
私の自宅のこの「オーバルサーキット」では、このなにも装備していないただ速いだけの「オオカミGT」が躍動していますが、大会などにある難しいセクションのあるサーキットでは、きっと第一コーナーすら曲がり切れずに吹き飛ぶんです。運よく持ちこたえても、その後に待ち受けるセクションに耐えきれずコースアウトするはずなのです。私が感じた物足りなさはそこにありました。
私とて昔はミニ四レーサーの端くれ。数々の難しいコースを、お父さんに連れられ、相棒のマシン(トライダガー)とともに攻略してきたという自負があります(だいたい予選敗退)。
せっかくミニ四駆を作ったのだし、いろんなコースに挑戦したくなりました。
実際のミニ四駆大会サーキットってどんな感じ?
2019JAPANカップを見てみよう
この画像はTAMIYA公式JAPANカップのサイトから引用したものになります。
画像のコースは、実際に2019年に開催された「JAPANカップ」の公式コースになります。目を引くのは大きな坂を伴ったバンクセクション、マシンが激しく上下する「ドラゴンバック」。数々のセクションがマシンに襲い掛かります。
恐ろしいパワーのマシンは、きっとバンクを登りきることは他愛もないでしょう。しかし、下った先に待ち受けるコーナー、マシンが上下に揺さぶられるドラゴンバックと言われるセクションでは、間違いなく吹き飛びコースアウトします。
これらをクリアするために、マシンをセッティングするわけです。
自宅のサーキットとは大違い
見て比較してもらえば一目瞭然ですが、サーキットの長さも規模も、セクションの難易度も自宅のサーキットとは大違いです。
あくまでも自宅にあるサーキットは、ミニ四駆をただ走らせてみたい人や、マシンの調整用と割り切ったほうがいいかもしれません。
大きなサーキットは自作できないの?
JAPANカップほどのサーキットではないにしろ、自分でサーキットを作ることは可能です。
純正メーカーのTAMIYAからは、ミニ四駆サーキットだけでなく、そのサーキットを拡張する様々なセクションが個別に発売されており、それらを組み合わせることによって、自分だけのオリジナルサーキットを作成することが可能です。
さすがに、JAPANカップのような大掛かりなセクションは販売されていないようですが、中には自分で大型バンクや超難関セクションを作ってしまう愛好家もいるようです。作るにしても、設置場所の確保が大変だと思います。
サーキットは自作可能!セクションも個別に発売されている!大掛かりなものは自作しないといけないけど、置き場所も必要だよ。
近くのミニ四駆サーキットを探してみよう
なんと。TAMIYA公式から、ミニ四駆サーキット設置店が掲載されています。
こちらの店舗に行けば、実際に本格的なサーキットが設置されています。もちろんミニ四駆やパーツも販売されていますので、初めての方でも楽しめます。実際に私が住んでいる場所あ少し離れた場所に設置店があり、行ってみたところ、親子連れのミニ四レーサーで賑わっておりました。ぜひ行ってみてください。
おまけ:実家は宝の山だった話
実家でミニ四駆サーキットを探していると、今は亡くなった父の部屋から、父の工具箱として利用されていたミニ四駆BOXが出てきました。これはTAMIYA純正のもので、私は最初、安い工具箱をミニ四駆BOX代わりにしていたのですが、小学校何年生かの誕生日にこのBOXを父が買ってくれました。そのBOXが今度は父に工具箱として利用されていたことを考えると、感慨深いですね。
かつてのミニ四レーサーの矜持が垣間見えた気がしました。当時10歳くらいの私は、本当にミニ四駆が好きだったんだなあ…。
まとめ
今日は、前回までに組み立てたミニ四駆を実際に走らせてみたこと、そして、ミニ四駆をサーキットについての記事でした。それでは今日の記事をまとめます。
- ミニ四駆は専用のサーキットで走らせよう
- さもないと壊れる。絶対に壊れる。
- 走らせるには、「サーキットのある場所」か、自宅にサーキットを買う。
- 自宅用サーキットも大きいので設置場所を考えよう
- 自宅用サーキットはやはり物足りない
- 電池はすぐになくなる。充電池がおすすめ。
- 自分で個別にサーキットのパーツを買い、自作することは可能
- JAPANカップのコースはケタ違いにすごい
- ミニ四駆を扱っているお店にもサーキットはある
- 近くのサーキットに行ってみよう!!